DV鬼嫁狂騒曲

私の失われた10年間を取り戻すため、記憶を風化させないために綴ろうと決心しました。

DV鬼嫁狂騒曲~序章vol.3

どうも皆さんともじゅんです。

大分県の地震凄かったですね。私の地域も真夜中に地震アラート発動して震度3でした。怖かったですね💦

ご無事をお祈り申し上げます。


さて早速本題へ。



前回、初めての電話をして話に花が咲き、勇気を出して会う約束にこぎつけたというところまででした。



さて、夏のベンチと名付けられた今回は…



約束を交わした後も2人の熱量は冷めず、毎日電話を交わしながらお互いのことを知っていきます。


その中で、鬼嫁から強烈なカミングアウトを受けます。


鬼嫁「私、実はバツ2なんよ…子供はおらんけどね。最初の結婚は5年前やけど、旦那に暴力振るわれとって離婚したと」


いきなりなかなかの報告です💦


鬼嫁「2回目の結婚は1年半くらい前。福島まで単身行って結婚して子供もできたんやけど、半年前におろしたと…


私「そうなんや…子供はおらんのやろ?」


鬼嫁「子供はおらんね」



以前のブログの中で、私に結婚願望があったと書きましたが、カミングアウトを受けた私が真っ先に思ったのは、子供がいなければバツ2でも全然問題ないということでした。


私は子供が大好きで、学生時代は10歳離れたいとこをよく可愛がったものでした。


さすがに他人の子供を育てる自信はありませんでしたが、子供がいないと聞いて付き合えるし、結婚できると…軽はずみにそう考えてしまったのです。


私「大変やったんやね…」


その時はそれしか言わなかったのをはっきりと覚えています。それ以降はカミングアウトについては触れず、お互いタメ口にもなり早く会いたいだのなんだのと、主に私がのろけていました。



そしてとうとう会う約束の日になります。

私は仕事が遅番だったので、夜の0時に待ち合わせをしていました。


当時鬼嫁は母親とペットの犬と団地に住んでいました。交通手段が何もなかったので、待ち合わせ場所は鬼嫁の住む団地でした。


仕事が終わり当時のCメールで今から行くと連絡を入れた私は、胸踊らせながら向かいます。


団地横のスーパーが目印代わりだったので、時間より早く着いた私はスーパーの入り口で今か今かと待ちます。


数分後、横断歩道の先に膝上の淡色花柄の女性が現れます。


私「きた!ミニスカやん!


もうドキドキです。


鬼嫁「遅くなってごめんね。どこで話す?」


私「んーとりあえず喉乾いたけん、なんか飲み物買お!」


鬼嫁「んじゃ遅くなったけん、ウチがコーヒー買ってあげる!」


そういうと団地横の自販機で私にエメマンを買ってくれました。


鬼嫁「あそこに行こ!ベンチがあるし!」


鬼嫁が団地通路にあるベンチを指差しました。

会って特に何かをするという約束を交わしていたわけではありません。


初めて電話をしてから会うまでの1週間、私と鬼嫁はただひたすらに会える日を楽しみに毎日電話をしていました。直接聞いたわけでもありませんが、当時の2人の間には、そんな同じような熱量があったと思います。


ベンチに座った2人はとりあえず照れます💦


鬼嫁「お仕事お疲れさま」


私「そんなに疲れてないよ!だって今日めっちゃ楽しみやったもん」


すでにデレている私は、もうあなたに夢中ですよオーラをビンビン放っていきます。

そして、ミニスカの下の生足にさらにデレMAXです。


私「可愛いねその服」


何を言ってるんでしょうかこの男は。


鬼嫁「ありがとう」


飛び交う蚊を気にすることなく、私はたたみかけます。


私「この前聞いた離婚経験あるとか話、俺全然気にせんよ!


鬼嫁「ありがとう…」


変な沈黙の後、鬼嫁が口を開きます。


鬼嫁「パニック障害って知っとる?」


私にはなんのことか分かりませんでした。


私「なにそれ?どうなるん?パニックになると?」


頭がクエスチョンマークだらけの私は聞きました。


鬼嫁「人混みの中に行ったりすると動悸がして、過呼吸になったりする病気よ。バスとか電車にも乗れんと」


神妙な面持ちで鬼嫁はそう言いました。


今ではそこそこ名前を聞くパニック障害という病気ですが、当時の私はそれを聞いても全くピンときていませんでした。

そして、むしろそんな病気すぐ治るだろうし、俺は全然気にしないしなんとかる!という根拠のない自信に満ち溢れていました。


私「大丈夫よ!俺全然気にせんよ!」


鬼嫁「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しい」


そんな会話を交わしました。


そして…


私「鬼嫁がいいなら俺と付き合ってほしいな」


とうとう言ってしまいます。初対面なのに…


鬼嫁「ほんとに?」


私「うん!」


鬼嫁「………いいよ」


そして、浮かれまくり頂点の私は鬼嫁にキスをしました。初対面なのに…


気持ち悪い男ですよね(笑)



そうして朝の5時くらいまでだったと思います。蚊に刺されまくっても2人はずっと会話にふけっていました。

帰ろうという言葉を避けながら…



今回はここまで。


次回:鬼嫁が初めて家に。


                   続く



DV鬼嫁狂騒曲~序章vol.2

どうも、ともじゅんです。


冷え込む日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

と言いつつ、先ほどvol.1をアップしたばかりなのに「何を言いようとや!?」という声が聞こえてきますね(笑)


初めてのブログを書き終えてなんだか恥ずかしくなってきました💦(絵文字使えるかシレっと確かめていくスタイル)


でも、最初に「書こう!」って思ったので書きますね(笑)



前回は私に気がある女性客に舞い上がってしまったというお話でしたね。



もうお分かりかと思いますが、何を隠そうこの母親を引き連れてパチンコ屋に来た女性客というのが「DV鬼嫁」なのです。


舞い上がった私は声を掛ける勇気がなかったので、結局その日の仕事が終わってから


私「あの人バリ可愛いやん!電話番号教えていいよって言っといて!ついでに写メも(笑)」


同僚「いいよー!」


この同僚女性は気さくな人で、お客さんともよく人懐こく話すタイプの人でした。


さっそく写メが送られてきます。


私「マジ可愛い…」


能天気な私は浮かれます。


同僚「はい、電話番号ね!」


さらに浮かれまくります。浮かれまくりまクリスティです。




私には仕事終わりにゲーセンに行くという謎のルーティンがありました(笑)

昔ながらのレトロゲーや格ゲーが大好きだったのです。


余談ですが、いい年して今でも家でアーケードコントローラーを使って、格ゲーのオンライン対戦してます💦


そのゲーセンに1人立ち寄り、聞いた電話番号を前にヤキモキしますが、いよいよ意を決して電話をかけます…

それがDV鬼嫁の声を初めて聞いた瞬間です…


私「もしもし」


鬼嫁「はい」


私「ともじゅんですが、いきなり電話してすいません」


鬼嫁「大丈夫ですよ。私が番号聞きたいって言ったから」


お互い標準語です(笑)


私「写メ見たけどめちゃめちゃ可愛いですね」


鬼嫁「ありがとうございますエヘヘ」


始まりはこんな他愛もない会話でした。


1時間くらいお互いのことを話したと思います。


遅い時間でしたのであまり長電話も失礼だと思いましたが、私はその時の話が楽しかったので


私「今度2人で会えませんか?」


だいぶ勇気を振り絞った記憶があります(笑)


鬼嫁「いいですよ」



私は心の中で84回くらいガッツポーズをしました。


そして会う約束を交わし電話を切りました…



まだ登場していない鬼嫁の母こと鬼義母とはいかに。

今日はここまで。ありがとうございました。


次回:夏のベンチ

  

                    続く     

           



※vol.1で季節に触れていませんでしたが、この会う約束を交わしたのが8月上旬の暑い日でした。

DV鬼嫁狂騒曲~序章vol.1

初めまして。ともじゅんと申します。現在39歳です。

このブログを見ていただきありがとうございます。

これは私が27歳で初めて結婚してからの約10年間を綴ったものです。ブログを書くこと自体初めてなので、至らないところもあるかと思いますが読んでいただけたら嬉しいです。


まずは自己紹介しておきますね(笑)


私は18歳で福岡の大学に進学して様々なアルバイトをしながら23歳で飲食業に就職し、25歳で居酒屋の店長を任されていました。その後、社長と経営方針が合わず退職。ちょうどその頃100年に1度の不況と言われるほど仕事先がなく、仕方なくパチンコ屋に就職しました。元々大学時代はスロットに明け暮れていた時期もあり、なんとなくですがパチンコ屋の仕事も上司に評価され楽しく働けていました。


このパチンコ屋で冒頭にあります「DV鬼嫁」に出会ってしまうのです。



最初ということで、今日は馴れ初めのところをお話しようと思います。方言バリバリ出てきますのでご容赦下さい笑




ある日の勤務中、女性客から呼ばれスロットの目押しをお願いされました。(現在は店員が代わりに目押しをすることは禁止されています)

女性客ということもあり私は目押しが得意なので、鼻の下を1cmほど伸ばしながら「パン、パン、パンッ!」と得意気に7図柄を揃えました。

その後は普段と同じように勤務を終えたのですが、仕事終わりに同僚女性から「ともじゅんのこと気になるって子がおるんやけど、電話番号知りたいらしいよ」


私「まじかっ!?」


その時私には彼女もおらず、漠然とした結婚願望しかありませんでした。


私「誰?どんな人?」


嬉しくて質問攻めします。


同僚「たまに来る人よ。私もよく話すけど、けっこう可愛いよ」


私「まじで!?今度来たとき教えて!」


こうしてその時は嬉しくて胸が高鳴っていました。



それから1週間ほどが過ぎたある日、その女性客が母親と一緒に現れたのです。


同僚「ともじゅん!来たよあの子!」


私は恥ずかしくなり、しばらく近寄ることができません。


同僚「見に行ったらいいやん!遠くから見てみたら?」


私は同僚に言われるまま恐る恐る顔を見に行きました。


私「かっ、可愛い!スタイルもめちゃめちゃいい!」

と心の中で叫びました。


私「全然ありやん!むしろこっちが電話番号教えてほしいまである!」

こう思いました…







これが後々、まさか私の人生を狂わせる大きなターニングポイントになろうとは微塵も、いやミジンコの脳ミソほども思いませんでした…

これが恐怖の幕開けです…         


                     続く